失敗しない土地の選び方!気をつけるべきポイントや土地探しのコツ

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家を建てるためには土地が必要ですが、土地探しを間違えると希望通りの家が建てられない場合もあります。
理想のマイホームを手に入れるためにも、まずは家を建てるのに最適な土地を探す方法を知っておくことが大切です。
そこで今回は、いい土地の条件と失敗しない土地の選び方を紹介するとともに、土地探しで気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
暮らしに最適なエリアを選ぶポイント

土地探しで大事なポイントとして、家を建てたあとの暮らしに適している場所かどうかという点が大事です。
それも建ててすぐや数年といった短いスパンの問題だけではなく、もっと将来の状況も見据えて選ぶ必要があります。具体的には交通や生活の利便性などが重要です。
#交通アクセスは?
戸建住宅を建てるのに適した分譲地などは、必ずしも駅の近くにあるとは限りません。
大都市圏の場合、駅に近いエリアは店舗やオフィスなどが混在していることが多く、静かな環境とはいえない場所です。
静かな環境を求めれば最寄り駅からは離れてしまうでしょう。
徒歩で駅までアクセスできる場所でなければ、自宅から最寄り駅まで自転車や自家用車、バスなどを利用する必要があります。
そもそも学校や職場から離れたエリアに家を建てると、駅から学校や職場のある場所まで電車で通う時間も長くなります。
1回きりの往来ならばそれほど気にならないかもしれませんが、毎日の通学・通勤となると負担になりかねません。
家を建ててから数十年生活することを考え、無理のない通学や通勤ができる場所かどうか、交通アクセスに注意することが大切です。
#生活の利便性は?
家を建てるための土地探しは、住環境に恵まれているかどうかもポイントになります。
日常生活で必要な食料品や日用品を購入できる店舗が近くにあるかどうかもそのひとつです。
子育て世帯にとっては、通うのに無理がない場所に小学校や中学校があることも大事なポイントになるでしょう。
子どもが遊べる公園などの施設に恵まれていることを求める家族もいるはずです。
公共機関や買い物に便利な店舗など、生活に必須の施設がどのくらいの距離にあるかも考えて住む場所を決めることが重要です。
たとえば郊外の場合、自宅から役所などの公共機関や商業施設までの距離が離れている住宅地も多くあります。
日常的に自家用車を利用する家族にとって、車で自由に動ける若い頃は特に不自由だと感じることがないかもしれません。
しかし、高齢になって自分で車を運転しなくなると、公共機関や商業施設への足がなくなることもあり得ます。
徒歩圏内や自転車で行ける場所に公共機関や商業施設があったとしても、坂道が多い地形ならば思っていた以上に用事に出かけるのや買い物に行くのが負担になることもあるでしょう。
家を建てる土地を探す際は最寄り駅へのアクセスだけではなく、生活に必要な施設に行きやすいかどうかも考慮に入れ、長く住むのに暮らしやすい場所かどうかを考えることもポイントです。
いい土地の条件とは?
住宅を建てるのにいい土地として、一般的な条件がいくつかあります。
具体的には「地盤が丈夫なこと」や「災害に強い土地」「土地の境界線がはっきりしていること」「住環境がいいこと」などが挙げられます。
#地盤が丈夫
土地探しをする際、地盤を確認することが大事なポイントのひとつです。
家を建てるのに適した、いい土地は、やはり地盤が丈夫な土地です。
埋立地や田畑を造成して造られた住宅地や、近くに大きな河川が流れているような土地、周囲より低い場所にある土地などは要注意です。
地盤が軟弱な土地の場合、そのまま家を建てると大地震が発生した際に液状化する恐れや地盤沈下を引き起こす可能性があります。
#災害に強い
日本では各地に断層が点在し、地震と無縁な土地はないといっていいかもしれません。
ただし、断層の位置や土地の特性によって揺れやすさが異なるなど、ある程度地震に強い土地があれば弱い土地もあります。
先述した通り、地盤が軟弱な土地は地震などの災害に強い土地とはいえません。
すべてではないものの、一般的に丘陵地や台地などは地盤が丈夫だといわれています。
山地も比較的地盤は丈夫ですが、傾斜地の場合は土砂崩れなどに注意することが必要です。
また、氾濫しやすい河川が近くにあれば、過去に水没して地盤が弱くなっていることもあり得ます。
地盤や周囲の環境などを考慮しつつ、災害に強い土地を選ぶことが大切です。
#土地の境界線が明確
境界線があいまいな土地は、争いのもとになります。
長期間動きがなかった土地の場合、古い登記のまま残されていることがあります。
なかには明治時代の精度の低い測量技術をもとに登記された土地もあり、情報そのものが正確ではないこともあります。
そもそも境界を示す杭がなく、現況と登記の内容がズレていることも珍しくありません。
境界線をはっきりさせるためには、隣接する土地の所有者立ち合いのもとで確認を行う必要があります。
最初から土地の境界が明確な土地を選べば、余計な手間や費用がかかることもありません。
#良好な住環境
快適に暮らすためには、住環境が良好かどうかも大事なポイントです。
たとえば日当たりは日常生活に大きな影響を与えますが、実際に現場に行ってみなければわからないことも多くあります。
朝と昼、午後の日当たり具合を把握しておくことが必要です。
隣接する土地の建物の位置によって、何時頃にどこに日が当たり、どこに日が当たらないかも違ってくるため、自分の家を建てる際にはそうした具体的な情報も必要になります。
周囲に街灯があるかどうかも、夜間の防犯が十分かどうかが違ってきます。
失敗しやすい土地の選び方
家を建てるための土地として、「このような土地を選ぶと失敗」という例がいくつかあります。
そのひとつが「道路に接していない土地」です。ほかにも「形がいびつな土地」や「周囲より低い土地」も、実際に家を建てて生活するようになって、トラブルが発生する可能性が高くなります。
#道路に接していない土地
一見して条件がよさそうに見えても、そのままでは家が建てられない土地もあります。
家を建てる際は建築基準法に従う必要があり、接道義務もそのひとつです。
都市計画区域内で家を建てる際、建築基準法で定められた幅4m以上の道路に2m以上接した土地でなければならないという接道義務があります。
接道義務は災害時に緊急車両が通れる経路を確保するために制定された決まりです。
しかし、制約がなかった時代に家を建てた土地は、今でも道路に直接接しないまま残っていることがあります。
生活上は隣地の土地を借りて道路にアクセスしているケースが多いですが、新たに家を建てようとすると現状の建築基準法では建築が認められません。
それでも家を建てたい場合は隣地の土地を一部買い取るなどして、接道義務を満たす必要があります。
#形がいびつな土地
売りに出されている土地のなかには、20坪以下の狭小地や極端に細長い土地、台形や三角形など形がいびつな土地などもあります。
土地によっては工夫して建物を建築できる場合もありますが、希望通りにならないこともあるでしょう。
しかも、狭小地やいびつな形の土地は将来的に売却したいと思っても、買い手がつかないこともあるため、購入する際には注意が必要です。
#周囲より低い土地
周囲より低い土地は台風などの豪雨の際、高い土地から水が流れ込むリスクがあります。
また、地表の問題だけではなく、地下でも地下水が溜まりやすい地形になっていることも考えられます。
そのような土地の場合は湿気が多かったり、土地が軟弱で沈下や液状化しやすかったりすることもあるため、家を建てるときに不都合が出てくるかもしれない点を考慮に入れておくことが必要です。
土地探しを始める前に考えておくべきこと!
宅地として売り出されている土地は多くありますが、さまざまな条件から希望通りにならないことも珍しくありません。
すべての条件を満たす土地を探し出すことは意外と難しく、土地探しをする際は優先順位をつけておくことがおすすめです。
家庭によってなにを優先するかが異なるため、選び方によって最適な土地も違ってくることがあります。
たとえば災害への備えを第一に考えるなら、地盤の状態や災害に強い土地といった条件が最優先になるでしょう。
地盤の改良が十分可能ならば、日当たりを優先したいという人もいるかもしれません。
大通りからは離れているが、前面道路は狭すぎず綺麗であることが大切だと考える人もいるはずです。子育て世代の場合は、子どもを遊ばせる公園や学校が近くにあることが大事なこともあります。
周囲に同世代の住民が多い土地がいいという人もいます。
以上のようなチェックポイントを考慮しながら、土地探しを始める前に優先順位を決めておくことが重要です。
災害などのリスクを考え、安心できる土地を選びましょう!

家を建てる場所については、家庭によってさまざまな思いがあるでしょう。
土地選びの優先順位も違いがあるかもしれません。
ただ、災害などのリスクを考えれば、安心できる土地を選ぶことという条件は外すことができないポイントです。
地方自治体では自然災害が発生した際、どこにどのような被害が出るのかを予測したハザードマップを公開しています。
それを確認することで、ある程度は災害に強い土地かどうかを確認することが可能です。
いい土地の条件でも触れた「地盤が強い土地」を選べば、将来にわたって安心できる住環境を整えることにつながります。
しかし、地盤が本当に丈夫かどうか、専門家でない限りなかなかわかりません。
地盤の状態を詳しく知りたいならば、専門家に頼ることも必要です。
「地盤ネット」では住宅地盤の相談に対応しております。
家を建てるための土地探しをする際に、地盤の相談をしたい場合や、地盤特性から家づくりを検討したいと考えているならば、地盤ネットにお任せください。
まとめ
家を建てるための土地を探す際は、交通アクセスや生活の利便性なども大事なポイントですが、いい土地を探すことも大切です。
良好な住環境であるのはもちろん、地盤が丈夫で災害に強いかどうかも考慮しなければなりません。
失敗しやすい土地の選び方でも述べたような、後々家を建てて生活する際に不具合が出るような土地も避けたいところです。
災害などのリスクも考えたうえで、最適な土地を選ぶようにしましょう。