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土地探しの方法4つをご紹介! 選び方のポイントまで徹底解説

土地探しの方法4つをご紹介! 選び方のポイントまで徹底解説

土地の購入を検討しているけれど、どのように探せばよいのか分からないと悩んでいる人も多いでしょう。少しでも自分の希望に合った土地を見つけたいものですよね。土地はさまざまな方法で探すことができます。そこで今回は、4つの探し方とそのメリット・デメリット、土地を探す際にあらかじめチェックしておくべきポイントについて詳しく紹介します。

土地探しの方法4つ

土地探しの方法はいくつかありますが、主なものは4つです。ここからはその4つの方法とそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。

インターネットで探す

まずはインターネットを使った方法です。ネット上には不動産会社のホームページや不動産ポータルサイトが多くあります。不動産ポータルサイトには、有名なものとしてリクルートが運営している「SUUMO」のほか、日本最大規模の不動産ポータルサイトである「LIFULL HOME'S」、5万店舗以上の不動産会社の情報を掲載している「アットホーム」などがあります。

インターネットで土地を探す場合、メリットとして挙げられるのはとにかく情報量が多いことです。日本全国の情報を家にいながら探すことができます。ただし、ネットに掲載されている情報をそのまま鵜呑みにしてはいけません。気になる物件を見つけたら、自分の足で現地に訪れたり、情報を掲載している不動産屋に問い合わせたりすることが大切です。

不動産屋に依頼する

次に、直接不動産屋に依頼するという方法があります。不動産屋の多くがすべての情報をネットに公開するのではなく、自社の顧客にのみ流している情報をもっているものです。そのため、自分ひとりで調べるよりも不動産会社に相談した方が、より優良物件と出会える可能性が高くなるというわけです。さらに、専門家の知恵を借りることもできるので一石二鳥です。ただし、不動産屋に相談する場合には注意するべきポイントがあります。それは、一見しただけでは他社との価格や条件の比較ができない、ということです。気になる物件を見つけてもすぐに交渉に入るのではなく、ほかの不動産屋ではどうなのか比較することが大切です。

自分の足で歩いて売地を探す

買いたい土地のある場所があらかじめ決まっているのであれば、自分の足で周辺を歩いて探してみるのもよいでしょう。そうすることで掘り出し物の物件を見つけることができるかもしれません。また、周辺を歩いてみることによってその土地の近辺の情報も手に入れることができるでしょう。一方、自分で歩き回って物件を探す際のデメリットは、とにかく時間と労力がかかることです。時間の余裕がないという人や、休日はゆっくり休みたいという人にはあまりおすすめできません。また、希望エリアの周辺を歩いてみたからといって必ず掘り出し物が見つかるわけではない、ということもよく承知しておくべきです。

ハウスメーカーや工務店に依頼する

もし、家を建てるために土地を探しているのであれば、ハウスメーカーや工務店に土地探しを依頼するのもおすすめです。あまり知られていませんが、ハウスメーカーや工務店では家を建てるための土地探しも請け負ってくれます。ハウスメーカーや工務店に依頼するメリットは、さまざまな不動産会社の中から横断的に土地探しができるということです。また、建てたい家に合わせた土地を探してくれるのも嬉しいポイントです。ただし、ハウスメーカーや工務店の情報が必ずしも正確である保証はありません。そのため、紹介された物件情報を他の不動産の公開している情報とすり合わせることが大切です。そのための手間がかかるというデメリットもあります。

土地選びのポイント

理想の土地を見つけるためにはいくつか注意するべきポイントがあります。そこでここからは、土地選びの際のコツをご紹介します。

資金計画を立てる

土地を探す場合、まずは全体予算から土地にかけられる予算がいくらなのかをきっちり決めておくことが重要です。住宅ローンを組む際に借りられる金額は年収によって変わり、一般的には年収の5~6倍が目安とされています。また、住宅ローンは返済についてもしっかり考えておくことが大切です。無理なくローンを返済できるのは年間返済額が年収の25%以内だといわれています。ネット上の住宅ローンシミュレーターなどを活用し、借入できる金額を計算しましょう。

総予算が決まったら、それを配分する必要があります。土地を購入して住宅を建てる場合、土地取得費と建築費がかかります。土地取得費の内訳は土地代金と諸経費です。土地取得の際の諸経費には不動産業者の仲介料、契約書の印紙代、登録免許税、司法書士報酬などがあり、土地代金のおよそ5%程度が相場です。また、建築費は本体工事費と付帯工事費、諸経費の3つに分けられます。付帯工事費は本体工事費のおよそ20%程度、諸経費は本体工事費の10%程度はかかるとしておくと安心です。

希望条件を決める

土地を探す際には、あらかじめ希望条件を整理しておくことで理想の物件を見つけやすくなります。ここからは、どのような条件をリストアップすればよいのかを詳しく解説します。

エリア

まず重要なのはエリアです。土地が市区町村のどのエリアにあるのかによって、通勤通学の利便性や周辺の雰囲気が大きく異なります。生活していくうえで譲れないポイントがどこなのかをあらかじめ明確にしておき、その条件に合うエリアを複数候補として出しておきましょう。

土地の大きさ

もし、敷地内に駐車場や庭がほしいのであれば、土地にはある程度の広さが必要となります。また、建てたい住宅のデザインによって必要な広さは異なります。仮に理想の広さの土地が見つからなかった場合、どこまで妥協できるのかも考えておきましょう。

周辺環境

生活していくうえで周辺環境はとても重要です。高齢者や子どもと一緒に暮らすのであれば、病院や学校が近くにあるかどうかは外せないポイントとなるでしょう。特に小学生や中学生の子どもがいる場合、その土地がどの校区なのかを確認することが必要です。そのほか、スーパーやコンビニ、大型ショッピングセンターの有無、家からの距離についてもあらかじめ考えておきましょう。

地盤や地質

日本はどの地域であっても地震が多いです。そのため、土地の地盤や地質についてはしっかりチェックすることが大切です。どれだけ立派な家を建てても、地震や台風などの際に大きな被害を受けてしまっては意味がありません。地震などの自然災害以外にも、地盤が弱いと年月を経て徐々に家が傾いてしまう不同沈下を招きやすいというリスクがあります。

法律や条例による制限を確認する

土地を購入する際には、土地に関する法律や条例による制限についてもよく理解しておく必要があります。そこで、ここからはそうした法律や条令について詳しく解説します。

建ぺい率、容積率、用途地域

土地にはあらかじめ建ぺい率と容積率が定められています。建ぺい率はその土地の何%まで建物を建ててよいのかを示したものです。たとえば、建ぺい率が70パーセントの場合、100平方メートルの土地では70平方メートルの広さの建物が建てられます。容積率は建物の総床面積を示したものです。そのため、容積率が200%であれば、100平方メートルの土地に総床面積が200平方メートルの建物を建てられます。つまり、土地面積がそれほど広くなくても、容積率の大きい土地であればそれだけ床面積の広い建物を建てられる、というわけです。

また、土地には用途地域が定められています。これは似たような用途の建物が集まった方が周辺地域がより効率的になるからです。用途地域は住居系地域と商業系地域、工業系地域の3つがあり、住居系地域はさらに7つの用途地域に分けられます。この用途地域によって建物の種類や建ぺい率、容積率が異なります。これらの数値や内容をしっかりチェックし、理想の間取りが作れる土地かどうかをよく確認しましょう。

建築制限

建ぺい率や容積率、用途地域のほかにも土地にはいくつかの建築制限があります。たとえば、斜線制限は前面道路や隣地境界、北側境界から一定の斜線を引き、その斜線内に建物が納まらなければならないというものです。また、土地が自治体によって防火地域に指定されている場合、3階建ての家を建てるのであれば政令で定められた技術水準の耐火構造にしなければならないという建築制限もあります。

宅地造成地域

宅地造成地域は正式名称を宅地造成工事規制区域といいます。その区域に宅地を造成することによって何らかの災害が発生する可能性が大きい区域です。この区域に建物を建てる場合には一定の規制がかかります。建設の際には事前に自治体の許可が必要ですし、擁壁や排水施設を設置しなければならないので工事費用が割高になるという場合もあります。

接道義務

接道義務とは、敷地が4メートル未満の幅の道路の場合は2メートル以上、6メートル未満の幅の道路の場合は3メートル以上、土地が道路に接していない場合には建物を建てられない、というものです。この接道義務を果たすため、道路から離れた土地では道路に接する幅2メートル分だけを延長しているケースが多いです。このような形状の土地を袋地や旗竿地と呼びます。土地購入の際には、接道義務にどのように対応している土地なのかを確認する必要があります。

現地でチェックするポイント

最後に、実際に土地見学をした際にチェックするべきポイントについて解説します。

土地の形状や高低差

土地は正方形や長方形のものばかりではありません。また、必ずしも平坦な場所にあるとは限りません。三角形の土地や道路より低い場所にある土地もあります。そのように形状的に家を建てにくいデメリットのある土地を不整形地と呼びます。こうした土地は価格が安く、税務上の評価も低くなっています。基本的には、四角形に近い形状の整形地が家を建てやすいのでおすすめです。

日当たりや風通し・隣接する建物

日当たりや風通しは実際に現地見学してみないとなかなか実感できません。また、土地の印象は時間帯や天候によっても変わるので、複数回見学するのがおすすめです。現地見学した際には、隣接する建物の高さについてもしっかり確認しましょう。その建物が高すぎる場合にはこちらが日差し不足になりますし、その逆の場合には隣人からクレームが来る恐れがあります。後々のトラブルにつながりやすいのでよくチェックすることが大切です。

おわりに

希望に合った土地を見つけるために、何を優先させるのかをあらかじめ考えておきましょう。対象となる土地を管轄する自治体で定められた法律や規制について把握しておくことも重要です。また、家を建てた後の安全のことを考えれば、安心できる地盤の土地なのかどうかはしっかりチェックしておきたいポイントです。土地の地盤状況をより細かく知りたいという人は、地盤調査のプロである「地盤ネット」をご利用ください。

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